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京都・花園キリスト教会

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寝屋川事件から親のしつけの現実を考える

先日、寝屋川の事件が急展開し、死体遺棄容疑で犯人が逮捕されました。


そんな中で、なぜ被害者はあんな夜中に徘徊したのか?

という単純な疑問が提示され、そこから被害者の親に対して問題視する意見が多数出ています。


私自身もなぜ?なんだろうとここ数日考え、これまでにあった子ども達やその親御さんの家庭状況、様々な観点から推察してみました。


その中でひとつの課題がでてきます。

それは、

「親のしつけ」



今回の事件において、被害者の徘徊を止めなかった親のしつけが大きな問題となっています。

今回、筆者は「本当に個人的な「親のしつけ」だけが問題なのだろうか?」という疑問から始めてみました。

そこで得たひとつの仮定。

下の図解を見てください。



今回の事件にとどまらず、多くの少年犯罪でクローズアップされるのは「母子家庭」「被害者の親自身の背景」です。

私たちは、何かを判断する時に「自分の経験」をツールとして使用します。

特に子育てなどは私もそうですが、子育ては誰もが初めてのやった事のない未知の世界

そこで頼りになるのは自分の子ども時代です。

「どう、自分は育てられてきたのか?」

「どのような言葉をかけられたのか?」

自分の子ども時代を振り返りながら子育てを手探りに行います。

その中で、自分が

・門限なしだった
・夜、外にでて友達とタムロするのが楽しかった
・親からよく追い出された
・放任だった etc…
という経験を持つと、


「自分もそうだったから」
という想いから、子どもへのセキュリティ意識はかなり低下します。



明らかに20年以上前の自分の幼少期と現代とでは、乖離しています。

けれども時代の流れが早すぎて、それに私たちの想いがついて行けていない。



そして子育ては、環境も大きく作用します。

・母子家庭

・核家族 

・共働き

・夜間の仕事  etc…

などは、子どもとよりよいコミュニケーションをとる事が困難な環境です。

そこで使われるアイテムとして「携帯・スマホ」の登場です。

・電話
・メール
・LINE

などを使用し、遠くからも連絡が取れるようにするのです。

しかし、これは現実のコミュニケーションではありません。

あくまでもバーチャルの中でのコミュニケーションであり、バーチャルリアリティの域を超える事はできません。



子供に一番必要なのは、スキンシップと目の高さを合わせた本当のコミュニケーションです。


これは多くの子ども達と接してきた実感です。


私も多くの子ども達と関わらせてもらっていますが、

親とコミュニケーションができていない子の目は、

ひと言でいうと

「渇いています」。


その目は大人に対する不信の目です。


ともあれ、生きる事に精いっぱいの家庭ですと、

自分自身のケアだけで精いっぱいですから

「携帯・スマホ」の存在で安心してしまう恐れがあるのです。


また最近は防犯ブザー・GPS付携帯が多いため、防犯対策も万全という過信が生まれ、

そこに自分の経験も手伝って、「子どもへの関与の希薄化」が生まれてしまうのではないか。


結果、外の世界へとまだあどけなさが残る子ども達が、迷い出たところに

悪意に満ちた大人の犠牲になってしまう。



そう考えると、

ただ「親のしつけ」が問題と片付けていいのだろうか?

と思わされています。


根はもっと深いのではないか?

その為に、地域が、教会が、行政がそして、私たちひとりひとりにできる事はなんであるのか?

是非、考え・祈っていきたいと思います。

あなたにも是非、考えてみてほしい事柄です。
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