聖パウロ館の完成まで最終段階に入りました。
昨日、業者との最終的な協議が終わり、最終の支払いも済ませました。
あとは名実ともに聖パウロ館の完成を願うばかりです。
本当に主の助けがなければこうしてここまで来ることは難しかったと思います。
この半年間は怒涛のごとく時が過ぎていきました。
思えば半年前の台風の被災から始まり、さらには消費税の増税とオリンピックの資材高騰が懸念されて
「今、建てなければならない!」という大変な決断を迫られました。
教会関係の建築は、お金という大変微妙な問題をはらむが故に、教会が分裂するという最悪な事態を招くことが多く、この決断に至るまでは本当に悩み苦しみました。
しかし、最後には主に信頼して決断したものの、この半年で500万円を集めなければらならないという大変な課題が与えられました。
教会にとって一番忙しい師走・冬にあって、普段の教会行事もありつつ、
不慣れな融資を受けるための資料作り、献金の募り方、教会への説明、広報、業者との交渉、設計図の見方など、
頭を悩ますことも多く、その為この半年は平均3時間~4時間満たない浅い睡眠でした。
さらには運営委員の方も大変なご苦労をされ、持病のぜんそくで倒れられ入院された方がおられたり、他の運営委員の方は伴侶の方が脳梗塞を起こされ、病院の行き来という大変な十字架を背負われました。
教会員の方も体調を崩される方が増え、日曜日に救急車搬送される事態も起こりました。
そして極めつけには、聖パウロ館をどのように活用していこうかという未来を据えた会議中に、息子が3階の階段から2階へと転落し、緊急搬送。
この半年は順風満帆とは思えない出来事ばかりが起こり、「なんで?」と思うことも正直ありましたが、
しかし、一番感謝なのは、一番苦しいときにこそ寄り添い、ともに祈りあえる家族、そして建築委員の方々、教会員のひとりひとりを神が与えてくださった事実です。
そして支援者も与えてくださいました。
実質、献金を募る期間は3カ月しかなく、
「そんな短期間で500万円なんて集める事なんてできるはずがない!」
と普通は考えますが、でも教会員一同、今こそ目に見えない希望を信じるときと一致団結し、毎週の礼拝後には聖パウロ館が主によって祝福されるように皆で祈る「共同祈願」を行いました。
マザーテレサは「愛は、自分の身を削らなければ他者に伝えることはできない」と言いましたが、まさに教会員の方々はそれを身を以て実行されたと思います。
そしてその想いは他者を動かし支援者を次から次へと起こしてくださいました。
支援者も優に100名を超え、最終的な献金額は500万円を超え、約620万円集まりました。
これは奇跡というほかにないと思っています。
聖パウロ館は高齢者・障碍者の方にやさしい施設づくりを目指してきましたが、結局当初の予定であった建築費を超えて、ちょうどこの献金額と融資額を合わせた額となりました。
そしてその最終支払いが昨日だったのです。
この日を迎えられて大変感慨深いものがあります。
もちろん、これから融資額に対して返済していかなくてはなりません。
それはこれからの大きな課題です。
しかし、それでもここまで来ることができたことにまず主に感謝し、そしてこの場を借りて応援してくださった方・献金してくださった方・お祈りくださった方々に感謝を申し上げます。
支援してくださった方には聖パウロ館が正式に稼働していった中でまたご報告させていただきたいと思っております。
昨日初めて、聖パウロ館の十字架がライトアップされました。
それを見上げて思いました。
「ここからが出発だ!」
と。
私たちの信仰は、十字架がありそして復活がある事。
十字架では終わらない。
これからも復活の希望を信じて祈りつつ、伝道・牧会に励んでまいります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
主の祝福が大いにありますように。
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http://kyotohana.blog.shinobi.jp/Entry/751/完成間近の聖パウロ館。応援くださった方々に感謝!
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