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瓦礫問題が根本から覆される!?瓦礫約98%をリサイクルする東松島スタイル

昨日、東北ブリッジの冊子が完成した事を報告するため、宮城県東松島阿部市長を表敬訪問しました。

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市長も大変喜んでくださり、私達としても本当に感慨深いものがありました。

私は市長と面会させていただくのは3回目で、阿部市長も私の事を覚えて下さっていました。

本当に感謝です。

表敬訪問だったのですが、蓋を開ければ40分も市長とお話しさせていただきました。

市長の人の言葉に耳を傾ける姿勢・人柄がにじみ出ているな~と思わされます。

さてそんな中で、市長と瓦礫処理についての話となりました。

今、日本においては、被災地の瓦礫を他の自治体で焼却処分してもらう事に対して賛成・反対が対立し、大変な問題となっています。

そんな中で、実はこの東松島、

157年分の瓦礫が今回の津波で発生しましたが、

一切、東松島で出た瓦礫は他の自治体に移送・輸送はされていませんし、焼却処分を依頼していません

なんと東松島の157年分の瓦礫の

98.4%は、すべてリサイクルされているのです!!

残りの1.6%の木材などを焼却処分しており、すべて東松島内で処理しているのです。

水面下で、国土交通省もこの驚愕な瓦礫処理に調査チームを派遣したとの事で、私はこれから東松島は瓦礫処理で大きく注目されると思います。

私はこれを【瓦礫処理・東松島スタイルと呼びたいと思います。

この【瓦礫処理・東松島スタイル】を他の自治体が実践すれば、今の瓦礫問題・他の自治体へ瓦礫処理をお願いする事もなくなるとの事です。

ただNHKもこの事を嗅ぎ付け取材しているとの事ですが、

これが放送されたら、

他の自治体の今の瓦礫処理がまさに否定・政府の今のやり方が完全に否定され、非難される恐れが大きいと言う事で、まだ放送されていないようです


東松島の阿部市長は言います。

瓦礫処理は分別であると。

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2003年 阿部市長が市議会の議長だった時、7月26日に宮城県北部(鳴瀬町、矢本町、河南町周辺)を震源として最大震度6弱を超える地震が1日の内に3回発生しました。

このとき、死者は出なかったものの、多くの家が倒壊。

その際に、多くの瓦礫が発生し、その処理に大変苦労したそうです。

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その事を踏まえて阿部市長は、これから起こるであろう地震に備えて、最終処分場を購入し、事態に備えていたそうです。

この処分場には2つのタイプがあります。

それは自衛隊車両などの緊急車両が通る・道を作る際にでる緊急的な瓦礫を保管する処理場。

そしてもう一つは、それ以外の瓦礫を保管する処理場です。


このように2つにわけるのは、緊急的な瓦礫は、重機やトラックが必要な処分場で、

もうひとつは、土嚢などに入れられた震災瓦礫を人の手によって分別するための処分場とに分けるためです。


この2つの処分場ができる事によって、効率よく瓦礫を分別できるとの事でした。


そしてなんと、この分別によって、金属類は売れ、8億円以上の収益がでて、それは復興の資金として使われるのです。

またこの瓦礫の分別に新規で1200人(全体で1500名)が雇用されています。

瓦礫の処理が雇用を生んでいるのです。

そしてその1200名の中のうち100名は70歳以上の方々だといいます。


そこで働く方のモチベーションはとても高く、自分たちの活動が復興へと繋がっている事に誇りを持たれているのです。


東松島は人の手で瓦礫処理を行い、他の自治体は、重機とトラックで瓦礫処理を行っているのです。

ここに大きな違いがあると思うのです。


これは他の自治体に住む、、私なら京都ですが、、京都もこの「東松島スタイル」に学び、これから来る災害に向けて取り組む必要があるように思います。



復興は分別にあり!! 


河北新報に東松島の分別の記事がある事を教えていただきました。

こちら⇒ http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1101/20120725_02.htm


この事を是非全国に広げていきたい、そうすれば、今の瓦礫問題も解決に向けて大きく前進するのではないでしょうか。

私はそう思いますし、そう願っています。

被災地支援が原因で、賛成派・反対派で争う姿はこれ以上見たくありません。


被災地の復興がよりよくなされますように!




関西の学生達が作った東北支援情報誌:東北ブリッジを無事、東松島阿部市長に手渡しました。

ありがとうございました!

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東北ブリッジの記事はこちら⇒ http://kyotohana.blog.shinobi.jp/Entry/574/

         動画はこちら⇒  
http://kyotohana.blog.shinobi.jp/Entry/575/


追伸:
多くの反響をいただき、他の被災地でも分別は勿論行っているとの意見も頂きました。
それに対して、コメントさせていただきます。

また京都大学原子炉実験所の小出先生からもご意見をいただきましたので掲載いたします。

------------

この事を色んなところで共有し、自分のところもそうなのか?検証していただければよいと私は考えています。
自分のところでもすでにやっているのであれば、ではなぜ9割近くのリサイクルを達成できていないのかを検証し、東松島と共有すればよいと考えています。

一番の問題は瓦礫処理を被災地間で共有できていないことです。市長もそこを語られておりました。
 
同じようなリサイクルをしていてもその仕組みに違いがあり達成できていない事もありうると思いますし、これがきっかけでシステムを共有し、瓦礫の有効化を図っていってくれればいいと思っています。


京都大学原子炉実験所:小出助教の見解
----------------
「分別」はもちろんやらなければいけません。

その上で、燃えるごみは燃やしてコンパクトな灰にして管理すべきだと思います。

その時に重要なことは、普通の焼却施設で燃やしてはいけないことできた焼却灰は必ず専用の処分場で管理することの2点です。
 
少しでも早く瓦礫が片付き、人々、特に子どもたちの被曝が少なくなることだけ、私は願います。

小出裕章


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