JNCMの実行責任者をしている事もあり、あまり私情をJNCMで語れないがここでは本音を語ろう。
この震災で今色々と問題はあるが、高台への集団に移転についてはマスコミではほとんどその情報を流さない。
どちらかと言えば集団移転を前提にした記事が目立つ。
じつはJNCMの調査でわかったのは自宅避難者の中には、集団移転に反対する声もあるという事だった。
そのひとつの事例が、東松島で深刻な被害のあった野蒜・東名にいる自宅避難者だ。
この地帯は危険地帯として設定され、9月まで国や行政などの方針が固まらない限り、土地の取得・家を新築する事はできない。
全壊した・半壊した家が目立つがその中にも実は自宅避難者が多い。
最近では行政も把握してきたが、これまで自宅避難者がどれだけいるかは不明のままだった。
ともあれ、この自宅避難者の中には強制移転させられることに対して警戒感をもっておられる方も多かった。
しかし最近、朝日新聞で、野蒜や東名は一体的な集団移転の方向で動いている旨の情報がリークされた。
けれども行政からの正式な発表はない。
「移転を希望される人は移転すればいいけれど、移転したくない人まで強制的に移転させるのは反対!」と言われる自治会の会長の方にお話を聞く機会があった。
現在、署名活動を行っているそうだ。
私もいろんなところでボランティアをしているがこの野蒜と東名での復旧はほかの地区に比べ遅れている。。。
というよりも、手を付けていないというのが実際のところ。
東松島市の市役所の近くの線路の復旧工事は急ピッチで進んでいるが、仙石線の野蒜駅周辺は手が全く入っておらず、そのまま。
朝日新聞によると、JRも高台経由の沿線作りを検討しているとの事、、、、だからここは手を付けていないのか?
全く手がつけられていない野蒜駅
ともあれ、被災地ではめまぐるしく状況が変わる。
だからこそ色んな人がボランティアに来てほしい。
色々感じてほしいと思う。
これは対岸の火事ではなく、私たち日本人全員にかかわる事柄なのだから。
ボランティア=泥だしではない。
ボランティア=人との繋がりなのだ。
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http://kyotohana.blog.shinobi.jp/Entry/492/移転は手放しで喜べるか!?
COMMENT
無題
被災者の引き続き同じ場所に住む権利は
尊重しないといけない。
かといって、行政もみすみす危険な場所で住む
ことを認めたら、今度また津波が起こった時に、
行政の管理責任を問われるだろうし。
難しい問題だと思います。
無題
この問題を解決するのはまさにこの土地の住民の方々だと思います。
なかなか行政から住民にヒアリングができていないのは事実で、官制主導ではなく、住民・官合同の解決策を模索してほしいと願っている次第です。