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京都・花園キリスト教会

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被災地の現状・・・愚痴っぽく

先週のボランティアにおいて、6月15日を調査日とし野蒜・新東名、矢本における調査を行いました。
時系列でご説明いたします。
 
まず、
○6月6日~6月10日までのボランティア報告にて:

「改革派‐東仙台教会の牧師立石先生らが行っているの東名での支援活動において、汲み取り式トイレの
費用を被災者が負担しているとの事でどうにかならないかという依頼が当団体にありました。

その週の担当牧師に取り急ぎ東名にあるボランティアセンターに行っていただき、その旨の報告・依頼し、

なおかつ東北ヘルプ会合(http://tohokuhelp.com/)にて担当の者から負担を東北ヘルプで依頼できないかを嘆願し、東北ヘルプの方で検討がなされる」

との報告を担当者より受け、

 
○6月14日に、汲み取り費用の件についてその後どうなったのかを新東名責任者に尋ねました。

その時は、まだ責任者にその事情が伝わっておらず、再度確認するよう要求。

そして新東名でのニーズ取りがボラセンができていない事を責任者に追及しました。
 
約一時間ほどのやり取りの中で、見えてきたのが、ボラセンがこの7月に閉鎖を検討するのではないかと疑念でした。
(中越地震のボランティアセンターが3か月で閉鎖した旨の説明を受ける)

ただニーズがないので閉鎖するのではなく、他の市(塩竈・東松島・石巻)などの状況と歩調合せのため、閉鎖は必要であるとの事。

事実すでに6月5日で塩竈のボラセンは閉鎖された。
 
また仮設住宅の話も聞きましたが、ボラセンが仮設住宅の引っ越し等をする事は被災者から依頼がないので現段階では検討していないとの事。
 
この会談の中でわかったのは、ボラセンは自ら被災者のニーズ取り・聞き取り調査を一切しないという姿勢でした。

なので、避難所の状況も全く分かっておらず、逆にナザレンから避難所のニーズを教えてほしいと依頼されたほどです。

 
その具体的な事例として

美容師の団体が避難所で避難者の髪を切ろうとボラセンに来たが連携がないので結局、泥だしのボランティアをして職員・ボランティアする人の髪を切って帰っていきました。
 
 
以上の事から、次の日は本当にニーズがないのか急きょ、野蒜・新東名での実態調査・避難所訪問を敢行。
ここからは箇条書きでかかせていただきますが、
 
GWボランティアで訪問した家に聞き取り調査⇒人がおらず聞き取りできず⇒少し歩いていると自宅避難者を発見・聞き取り開始⇒野蒜のある地域を取り仕切っているSさんを紹介してもらい坂本さん宅を訪問

⇒野蒜での弁当配布・自宅避難者の現状・行政への要望をすでに出していることを聞き、現段階で自分の地区についてはボランティアに依頼できることはない事を聞く

⇒ただ新東名で分からないとの事で、新東名で責任となっているOさんの電話番号を聞きだし

⇒Oさんに電話⇒OさんはGさんと言われる建築会社の社長宅にいるとわかりGさん宅へ⇒事情を説明しGさん宅に上がり、約1時間聞き取り調査

⇒Gさんもその地域一帯にある汲み取りトイレの汲み取り費用を自分で全部負担していた

⇒それは行政できる事を伝える⇒その仲介をナザレンがやってもいいと打診

⇒新東名でのボラセンが閉鎖しないようにするために被災者に潜在的ニーズをニーズ化してもらえるように協力を依頼

⇒協力を約束してくれた⇒これを皮切りにボラセンと対等の協力関係を打ちだし、ニーズをボラセンに伝える・汲み取り費用・被災者が現在負担している泥だし費用を負担してもらえるよう来週より交渉してこようと思う。

新東名での聞き取りはここで終了。
 

大塩市民センター、避難所を訪問⇒7月に避難所が閉鎖する事が石巻日日新聞にてリークされた旨を聞く。行政側からの回答はなく、避難者は不安がっている現状を知る⇒仮設住宅への引っ越しは現在避難者自らが行い負担していることを聞く(リアカーをひくなどして)

⇒ボラセンは全く関与せず⇒職員の紹介により避難所の班長と会談

⇒仮設住宅へ引っ越しをボラセンが担うよう、避難所の要望として要望書をボラセンに提出してほしい旨を班長に依頼⇒班長も検討する旨を約束

⇒職員に要望書がでればボラセンに伝えてほしい旨を依頼

⇒その要望書がで次第こちらでもボラセンと本格的なニーズ化への交渉する予定。
 
避難所での調査はここで終了。
 


これらの調査でボラセンのボランティアが床下の泥カキをするためには大工さんに床を外してもらう必要があることを知る。

ただ被災者の方も床を外してもらえるよう周りの建築会社に頼んでいるが全く進まないとのことでなのでボラセンにニーズを依頼していないとのことだった。
 
だが、それはボラセンにとって被災者のニーズはないと判断・閉鎖をする材料となることから、なんとか大工さんと連携できないかを午後から模索した。
 
いろんなところに聞き取りをする中で大工で床をあけるボランティアなさっているかたの情報を得る
⇒連絡をし大工さんを訪問⇒ボランティアで床あけをしてくれるとの事で、連携を打診⇒快く引き受けてくれる。

これからこの大工さんと連携し潜在的ニーズをほんもののニーズに変えていく予定。

その大工さんは鹿児島から来られていた。6月中は東松島市に滞在しているとの事。

それ以降については石巻に床あけをしている団体があるのでその場所を紹介してくれた。
 
またこれらの調査で分かった潜在的ニーズ

①9月の建築制限(新築×、リフォームOK)が掛かっているため、泥だしなどのボランティアを頼むのかを結論できない

②津波の被害調査で支援金が拠出されるためにはボランティアに手を入れさせてはならないと大工から言われ、泥だしを頼んでいない

③泥だし=ボランティアであると考える被災者の方も多く、ボラセンに依頼できない現状がある。泥だし=ボランティアという構図をマスコミなどが言い過ぎたきらいがあり固定化され、柔軟に被災者のニーズに行政も被災者も対応できない
 
 
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東松島市がもし様々な事柄で撤退すれば、東松島市より被害が酷い石巻も撤退風が吹く可能性があります。

石巻は行政はほぼNGOなどに頼り切っている状態です。

ですがNGOもそろそろ資金的な限りもあり撤退をするでしょう。

そのときにかなり行政側のボランティアセンターなどの機関がなければ、被災者はより困窮する事は目に見えています。
 
これが被災地の現状です。


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