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釜ヶ崎越冬パトロール&あいりん地区スタディーツアー 【前編】

昨日と今日、学生4人を連れて釜ヶ崎の越冬闘争に行ってきました。

今回のそのリポートを行います。

釜ヶ崎を訪れてすぐに、この土地を知り尽くした水野阿修羅さんがあいりん地区を案内してくれるフィールドワークに参加。

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これはあいりん地区の自立支援センターです。

元々は老人ホームだったのですが、今は路上生活者の寝泊りができる施設。

定員は80名。

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これは、釜ヶ崎支援機構(大阪市委託)の特別清掃事業所の中にあるシェルター。

冷暖房はないが、あいりん地区では路上生活者に対する襲撃、路上生活者に対しての若者の放火事件などがあり、路上生活者は暑い夏でも、少しでも安心に寝れるために、朝5時に【シェルターに入るための券】を求めて並ぶとの事。

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大阪の南港にもシェルターがあるためにここでは朝5時の人の列ができる。

ただ、職員の路上生活者に対する横柄な態度にトラブルも絶えず、そのために、

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NPO法人がトラブルの間に立ち、仲介を行う事も多々あるという。

ただシェルターへ行ける人数は限られているのも現実で、また結核検査が行われそれにOKした人のみがシェルターに入る事が出来る。

ある人はあいりん地区は結核が流行っていると噂を立てる人がいるが、それは正確ではない。

ではなぜそのような噂が立つのか?

それは現在路上生活者の高齢化がひどく寄与しており問題化している。

路上生活者の高齢化によって、また日頃から路上で生活するために体を酷使しし、特に冬場は体力が格段に消耗する。

そのことによって、体の免疫能力が落ちて結核患者が増えてしまう事が現在懸念されている。

また路上生活者は、ゴミ(アルミ・売れるような投棄されたもの)を集めて生活しなければならず、衛生面の観点からもこの問題は見なければならない。

そしてドヤなどの簡易宿泊施設の中には、昔のままのゴヤもあり、その場合は窓がないドヤもあるため、空調環境が劣悪なため、感染してしまうという建築の観点からも改善が必要となってるのが現状。


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これは、あいりん総合センター。上は市営住宅。ちなみにこの地区の市営住宅には独り身は入れない。

この一階部分はあいりん労働公共職業安定所があり、日雇いの労働者たちが朝ここで業者と直接交渉し仕事へと向かう。

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ここは大阪府の外郭団体で、ここで仕事をもらう。

ただあまり権限がないとの事。

最近では東京のスカイツリーの建設現場の仕事も入ってきたとの事。

一昔前は、名古屋からの仕事も多かったとの事だった。

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これは無料【技能講習が受けられる施設】

手に職をつけたいなら無料で資格などが取れるため、若い人・フリーター、ネットカフェ難民の方などは
是非利用してほしい。


ただここでの仕事のほとんどが50歳以上をとらない業者が多いため、手に職をつけても仕事にありつけない
50歳以上の男性が多い。

しかし、職がなく困っている学生・若者は是非このような施設で手に職をつける事をお勧めする。

行政にはこのようなちゃんとしたプログラムもあるので、是非活用してほしい。

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最近では少なったという事だが、仕事が直接交渉のため金銭トラブル・待遇の扱いのトラブルも多かったとのこと。
ヤクザが絡んだ仕事は特にそのような事が多かった。
これはそのトラブルに巻き込まれないようにするための貼り紙。


しかし、この不況で仕事は激減しているとの事。


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最近では、街頭での監視カメラは普通になりつつあるが、監視カメラが最初に設置されたのはこの釜ヶ崎・あいりん地区が初めて。

薬の売人の監視というよりは、労働者・暴動を起こすことがないようにするための監視という方が正しいのではないだろうか。

私もここを夜徘徊しているパトカーや警官をあまり見た事がない。。。

ちなみに西成警察署は、警察部署では出世コース。

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釜ヶ崎ではロッカーの存在は極めて重要。長期で借りるとかなり安くなる。またロッカー屋によっては、手紙・宅配の受け取りもできる(有料)。
つまりなんらかの理由で住民登録できない人たちはここで手紙のやり取りもできるのだ。

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これは昔のドヤで、窓に鉄格子が掛かっているのは、宿泊客が逃げない為。

けれども、火事のときは窓から逃げらない。 最近ではこのような鉄格子のドヤは改修などで少なくはなっている。


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これは小学校への道。ここに見える鉄の棒は、水道管でここから水が小学校へと続く道側に流れる。

これは路上生活者がここで野宿する事ができないよう対応したものだと言われているが、これはマスコミ・世論から批判を受けたという事では今はあまり使われていないという。

その代わりに大きいプランターを置き、野宿できないように、現在はしているようだ。

これでは歩道も歩けないのだが、、

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これは、漫画『がりんこちえ』が舞台となったお店。

目の前に新今宮駅があり、御堂筋線が通る道沿いにある。

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これまであいりん地区のホテルは日雇い労働者を対象にしてきたが、
今は外国人観光客を受け入れるホテルも出てきており、インターネット環境も揃うホテルが出始めている。

タイ・バンコクのカオサン通り(カオサンロード)のゲストハウス化をこのあいりん地区では進められており、
私が歩いた時も外国人観光客が何組か見かけた。

安くて、なかなかいい宿のようだ。

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これは全国でも珍しい猫をまつった神社。

三味線の革は猫の皮。実はあまり知られていないがここ釜ヶ崎は昔、芸人の町でもあった。

ここから全国へと旅立つ旅芸人も多かったとのこと。

ちなみに赤井英和もこの土地の出身。不屈の魂はここで培ったのだろう。


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これは、飛田遊郭の塀。

昔は女は外に出てはいけなかった。つまり娼婦となったら逃げられない運命だった。

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大門の門柱(南側) ここが飛田遊郭入り口の大門跡。    


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ここが飛田新地。
東京も日雇い労働者の町:山谷の横には吉原がある。

労働者の町とこの遊廓は、セットになっているのだろうか。

日雇い労働者の町に集まってくる男性がなぜ遊郭にはまるのか?

これは釜ヶ崎の男性の心理を研究されている方のお話では、

弱い自分を見せないが、自分のストレスを慰めてもらうためには

抱きしめてもらう事によって気を落ち着けるとの事。

だからこそ、ここに来てお金を払い気を落ち着けようとしてはまるとの事だった。

けれども、お金の関係なため、メンタルのケアの根本的な解決にはならないし、心の病から脱出できない。

あいりん地区のメンタルケアの根本的な導入が必要であるように感じた。


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一昔前まあでは母子家庭・家族向けの住宅地だった。

実は釜ヶ崎にはあまり女性がいない。

皆さんは気づかれた事はあるだろうか?

しかし1970年までは子どもも女性も多かった。

ではなぜ現在のように男性だけがいる場所となってしまったのだろうか。

是非これを読んだ方は考えてほしいと思います。

ヒントは 【コミュニケーション能力とは「ひとに助けを求められる事」だ 】 という水野阿修羅さんの言葉。

この言葉は私にとっても目からウロコの言葉だった。

答えはまた釜ヶ崎後半編でお伝えします♪
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