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京都・花園キリスト教会

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特定外来生物について考える。

明日、花園教会水族館で水族展示しているカミツキガメの記事が京都新聞からでます。

良かったらご一読ください。

本当だったら掲載はまだまだ先だったと思いますが、名古屋城のお堀にいたアリゲーターガーを捕獲、そして今日、そのアリゲーターガーが冷凍保存され、解剖されるという事から特定外来生物について考えるという趣旨から、急遽明日の掲載になったのではないかと推測します。

<5月23日追記>
5月23日は【世界亀の日(World Turtle Day)】だそうです。知りませんでした(汗
アメリカの非営利団体American Tortoise Rescueが、2000年に制定。
「亀に関心を向け、知識を深め、敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間の行動を奨励する日」
カミツキガメの記事はこのためですね。勉強不足でした。



ともあれ、今回のアリゲーターガーについての捕獲については、第一義的に駆除が目的だったため、釣り針漁法が使われ、捕獲。

そして釣り針を飲み込んでしまったため⇒弱り⇒冷凍で殺す という流れだったと報道されています。

メディアではあまりアリゲーターガーの生態については報道されず、

怖い!凶暴!というイメージが付きすぎて自ずと「駆除」という方向に進んでいったと思います。

実はアリゲーターガーの生態については本場アメリカでもまだまだ研究段階と言われています。

そんな中で日本でどのような脅威があるかは実際はわからないというのが実情でしょう。

しかし見た目の恐ろしさから駆除は当たり前!という世論の後押しもあって、

どれくらい在来魚に影響があるのか?という実態調査は後回しにされてしまうわけです。

もし最初からそのような実態調査をするという目的があれば、まず捕獲するための漁法が違います。

生態を知るのであればアメリカで調査で使用されている大目流し網漁法を使います。

生態を傷つける事無くタグをつけるなりして実態調査を行うのです。

個人的には名古屋城のお堀は人工のお堀であり、自然環境ではないのですから、在来種とアリゲーターガーの関係を見るには絶好のフィールドだと思うので、解剖するよりは生かして実態調査した方がいいように思います。

アリゲーターガーはアメリカのある研究機関の調査では、大食漢ではなくエコな魚という説もあるほどですから。

ちなみにアメリカではアリゲーターガーは絶滅危惧種でもあります。

それは産卵する場所が、温暖化によって海面が上昇し、川に塩水が流れ込む塩水化が原因で繁殖できないという説が有力です。

まさに温暖化が危機的な状況を生み出しているというわけです。


そう考えると、小手先のアリゲーターガー脅威論よりも本元である環境問題を取り上げながら、人間がすべてに介入し生態系破壊が進んでいる事態を報じる必要があるように思うのです。


ちなみにカミツキガメもアメリカ本土で、道路拡大など湿地帯が小さくなることによって、車に轢かれたり、ゲームフィッシングの対象となり、減少しているといわれています。



花園教会水族館ではそのような背景も伝えながら、正しく怖れて正しく対処してほしいと思います。

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