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京都・花園キリスト教会

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「主イエス・キリストの誕生」 

皆さん!メリークリスマス!

クリスマスおめでとうございます。

私達にとって今日ほど、子どものようにワクワクし、そして待ち遠しい日はありません。

主なる神様が私達に大きなプレゼントを今日下さったのです。

それは、子なる神イエス・キリストをこの地上にお送りくださった事。

真っ暗な暗闇の中にまばゆい光が差し込んだ、そんなイメージでしょうか。

主なる神はこの世界に子なる神イエス・キリストをお送りくださった。

それもこの世界の身分が高い強い王子としてこられ、そして王宮で生まれたのではなく、一番弱い立場の赤ちゃんとしてそして動物達が寝泊りする家畜小屋でお生まれになったのです。

聖書に書かれているこれらの出来事が、今私達の現実の中で行われ、そして私達がその現実を見たとしたら、、なんと悲劇に感じる事でしょうか。

なぜなら、神の子が家畜小屋でお生まれになったのですよ。

今のような設備の揃った産婦人科で生まれるのではなく家畜小屋で生まれ、そして赤ちゃん専用のベッドに寝かされたのではなく、飼い葉おけ-牛や馬に餌を上げる時に使われる桶に寝かせたというのです。

もし私達がこの現状をまの当たりにしたとき、どう感じるでしょうか。


「うわ~。なんて汚いところに、」

「なんてひどい事だ」

と思わないでしょうか。

しかし、私達の信じる神とはそのようなお方なのです。

そう、私達をおつくりになった神が私達と同じように、いや私達よりもっと、低く、私達ですらマイナスだと感じ、落ち込んで、生きることができないように思えてしまうどん底にまで低くなられた。

それが、このイエス・キリストなのです。

私達は現在、こうしてイエス・キリストの誕生を盛大にそして明るく、喜びを持ってお祝いしていますけれども、

一番最初のクリスマスというのは、私達が想像することすらできないほどに過酷なそして私達がその場にいたとしたら、なんとヒドイ・なんとむごいと感じるものだと思います。

しかし、そんな私達がなんとヒドイ・なんとむごいと感じるところにまず神様は来られた。

私達人間では考えられない、そして自分の子どもをそんなところに送らないと思うところに神は、子なる神イエス・キリストを贈られたのです。

それはどうしてでしょうか。


それは、私達、私そしてあなたを神が愛しておられるから。その一点のみです。

そう、それが理由なのです。

この世において「愛している」という理由で私達がここまでできるでしょうか。

ましてや、今の自分が嫌だと感じ、ひどい・むごいと思うような立場になってしまうと、知っていたら、、、

「愛しているから」と言う理由だけで、できるでしょうか。

いや、私達にできるはずがありません。


ここでイエス・キリストをこの世に遣わされた神の一転の曇りのない愛が、皆さん!ここで私達は知ることができるのではないでしょうか。

ですから今宵のイエス・キリストの誕生と言うこの出来事には大きな救いと喜びがあるのです。


今日のお昼の報道番組の中で、景気が急激に悪くなり、派遣社員だった方がクビになりホームレスになってしまったという特集がやっていました。

そしてその特集を見終えたキャスターがひと言こう言いました。

「今日は、世間ではクリスマスイヴだとお祝いしていてもこれではなんか祝える気分にならないですよね」

と。


しかし、これは全く間違っている。


クリスマスとはそうじゃない。


クリスマスとはそんなものじゃない。

先ほども言ったように神は私達を愛しているが故に、イエス・キリストをまず一番弱い・そして一番立場の弱いところに送られた。

聖書にはこうあります。この救いの喜びの知らせはまず羊飼いに告げられたと。

彼ら羊飼いは定住した家ではなく、野宿をして羊の世話をずっと夜中し、働いていたのでした。


そこに天使がやってきて、こう告げたのです。

「恐れるな。私はあなたのためにすばらしい知らせもってきました。その知らせはすべての人が幸せに幸福になるものです」と。

大きな喜びを、大きな知らせを神は、天使を遣わしまず、野宿をして羊の群れの世話をして働き続けいた羊飼いの元に知らせたのです。

普通なら、そんな大きな知らせ・ニュースなら何か影響力のある人に知らせるはず。

企業なら、テレビやインターネット、この時代ならば王様や身分の高い祭司などに。


でも神様は違った。

羊飼いの元に天使を遣わし、「あなたのために素晴らしい知らせをもってきた」と言われたのです。

神は、誰のためでもなく「あなたのために」と救いの知らせを、大切な知らせを世の中にとっては影響力のない野宿をしていた羊飼いに言われたのでした。

クリスマスとは、この世的には暗く・誰も近づきたくない・知らせても意味がないところにまず光が与えられた出来事だったのです。

ですからキャスターが言ったあの

「この暗いにときに、クリスマスイヴなんか祝えない」

という言葉は全く的を得てない、完全に間違っている言葉なのです。

クリスマスとは、この世が暗い時にこそ最も輝き、そして神が「あなたのために」と喜びの知らせを、救いの知らせを、弱っている・苦しんでいる人のところにまず届けるところのものなのです。

そうあなたのところに。

一番弱いと感じる、一番弱い立場のところに神はまず働かれる。

羊飼い達はどうだったでしょうか。

先ほどの新聖歌75番「神の御子は」の1番の
「いざや 友よ もろともに 急ぎ行きて拝まずや 急ぎ行きて拝まずや」
という歌詞にあるように

「友よ、一緒に急いでいって拝みにいこう」
と走って、そして急いで、イエス・キリストの下に会いにでかけたのです。

羊飼い達は、知ったのです。

「主が私達に話してくださったイエス・キリストに出会えれば、素晴らしいことが起こる。」と言う事を。

そしてイエス・キリストに会い、そしてその素晴らしい出来事を様々な人に教えたのでした。


私達も同じなのではないでしょうか。

この暗く・厳しい世界にいるからこそ、今日こうしてこの世界に光を与えるイエス・キリストの誕生の光を祝う為に教会に集っている。

暗ければ暗いところにこそ光はその光をもっともっと輝かせます。

イエス・キリストの光は真の光。

その真の光を拝みに羊飼い達が急いで走って出かけたように今日私達もこの御堂に集い、

この世の暗闇・社会的な暗闇、家庭の暗闇、そしてあなた自身の心の暗闇を

突き刺すほどに照り輝くイエス・キリストの真の光を

私達は今晩、拝みにきたのです。

イエス・キリストの光はあなた達の心に永遠に光り続ける事でしょう。

その光を誰も消す事はできません。

この地上では私達を陥れる出来事が起るでしょう。

今日本で行われているリストラの嵐、世界においては戦争・貧困・疫病など。

しかし、イエス・キリストは言われます。

「わたしは天から降って来た生きたパンである。 わたしを食べる者もわたしによって生きる。

これは天から降って来たパンである。先祖が食べたのに死んでしまったようなものとは違う。このパンを食べる者は永遠に生きる」と。(ヨハネ6章)

このパンとはイエス・キリストが私達に与えてくださる御言葉です。

私達がこのイエス・キリストの御言葉を心に留め信じる限りこの世が私達を攻撃したとしても私達は倒れず、そして死ぬ事はありません。

このイエス・キリストの御言葉は霊であり命なのですから。

イエス・キリストはあなたを強め、そしてあなたに希望を与えそして死なない命を復活の命を与えてくださる方。

その方が今晩、私達の為にお生まれになったのです。

これを私達が手をあげず祝わずにおれるわけがないじゃないですか!


この弱っている私のためにそしてあなたを愛しているがために神が大きな希望と救いを持ってきてくださったのですから。

これが本当のそしてまことのクリスマス。

もしあなたがここでこの事を信じ受け止められるなら、今日のクリスマスが、

この世において簡単に弱ってしまう私達そして、

この世の出来事によって簡単に希望を失ってしまう私達に与えられた神様からの最高の贈り物であると知ることができるでしょう。

神はあなたにこう告げられています。

「恐れるな。私はあなたのためにすばらしい知らせもってきました。

その知らせはすべての人が幸せに幸福になるものです。

今日、あなたのために神はイエス・キリストをこの地上にお遣わしになりました。」

クリスマスイブの今日、皆さんに主の祝福が大いにありますように。

祈ります。

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