今回、株式会社キユーピー(以下(株)キューピーとします)が全国展開している「春を祝おうイースター」プロジェクトに際して、公開質問状を送りました。
そして(株)キユーピーの広報の方から、2014年5月2日午前10時~ 京都:花園教会にて回答に関して説明させていただきたい旨の連絡が入り、そして篠澤主任牧師と広報・営業の部長クラスの方が来会され会談は実現しました。
回答を公開する前にまずこの場を借りて言わせていただきたいのは、公開質問状に対しての食品メーカー最大手:キユーピーの対応は本当に誠実且つ謙虚な対応でした、、ということです。
企業によっては無回答という事もあると思われるし、大手企業であれば無視する事だって可能なわけです。
しかし、小さい声であっても企業として耳を傾けるという姿勢がこのキユーピー株式会社にはありました。
そしてわざわざ本社から京都まで足を運んでくださり、会談を行う事が出来、忌憚ない意見を交わす事ができました。
ネット社会の言葉で言えば「神対応」という姿勢に当てはまると思います。
私も営業をやったり、サラリーマンとして働いていたときがあり、ビジネス社会にとって宗教というのは確かに未知な領域・壁がありながらもビジネスのチャンスが眠っている事が大きい事も知っています。
しかし、そういう中で、少しでも間違いがあれば大変な事になっていくのもこの世界。
今回はイースターというキリスト教世界でもっとも重要&最古の祭日で、クリスマスよりもはるかに重要なキリスト教行事をビジネスとしていくのかという中で、私は牧師の立場からお話しさせていただきながら、また会社にとっては、布教活動になればビジネスにならないのも事実ですから、批判し合うのではなく、
『そのような中でどう歩み寄れるのか?』
表記の問題・これを扱う人たちの意識の問題・宗教的なものが薄くなっている日本の状況の中でのビジネスと宗教について、本当に忌憚なく話し合えるときとなりました。
今からキユーピー株式会社からいただいた回答書を公開いたします。
今回私が大きくキユーピー側に伝えたのは、日本と世界とのギャップを作る事をやめてほしいと言う事があります。
英語圏・キリスト教を背景とする国ではイースター=春を祝う祝祭ではありません。
勿論、アメリカもそうです。
もし日本の中で「イースター=春を祝う祝祭」と勝手に作られた情報が日本の中で信じられていくとしたら、
これからよりグローバルになっていく世界に将来の日本の子ども達が世界に旅立っていくとき、大変不幸ですし恥をかいてしまいます。
「短期的には、宗教の布教活動にならないように、宗教・祭儀の意味を伝えていくビジネスを展開していく事は本当に頭を悩ませて行く事だと思いますが、
長期的にはアジア・アフリカなど人口が増え、また宗教、特にイスラム教が今とても増えていっている中で今の努力は、
日本自体は少子高齢化がぐっと加速しビジネス規模が縮小し、いずれグローバル展開をしていかなくては生きられなくなる日本の企業にとっては大きなプラスになると考えます。」
とお伝えし、
その意味でも今回の「イースター表記」についてキリスト教信者が不快や疑問に感じず、信者でない方も誤解されないような表記(特に配布物については)でお願いしたいと言う事を、
担当の方と具体例を共にお話ししながらお伝えし、担当の方からはこれらを参考にしつつ、来年に向けてちゃんと表記について考えていきたいとおっしゃっていただきました。
私的にはとても誠実な対応で心から感謝いたします。
以下、回答文
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http://kyotohana.blog.shinobi.jp/Entry/770/キユーピー株式会社からの公開質問状への回答がありました。
COMMENT
ありがとう
心から感謝します。花園教会さんが・おっしゃって下さったことは、すべてのクリスチャンが感じていた事でありました。 カトリック・港教会・所属、カリスマは聖母の騎士。Stephano 記す。イエス様の印・アーメン。