8月14日に起こった、京都・宇治の大水害は災害ボランティアを受け付けるほどに大規模な被害をもたらしました。
私は14日は原子炉実験所の小出助教との会談でしたが、その日は多くの電車が運休し、大変困り果てたのを思い出します。
今回の水害で2名の方がお亡くなりになり、宇治には浸水した地域も多いとマスコミの情報で知らされ、
昨年は東北のボランティアで同じ近畿であるにも拘らず、和歌山のボランティアに行く事が出来なかったため、
もし今度近畿で被害が出て、ボランティアを募集する事になったとすれば必ず行こうと思っていました。
これはあまり嬉しい事ではありませんが、もう日本全国どこでも被災地になり得るという事をしっかり受け止める
大切なモチベーションだと私は考えています。
さて、私は宇治での水害と聞き、低地だからこそ、そこに川の氾濫が起こり、浸水したと思っていました。
しかし、いざ現場へ出かけていくと、全く違う状況がそこには広がっていました。
●現地は、宇治川からかなりの高台に位置している。
●そこに2メートル幅の小さな小川が流れている。
●そしてその小川周辺一帯が、浸水被害を大きく受けている
というものでした。
つまり、この宇治川へと合流する数箇所の小川に集中的にゲリラ豪雨が起き、その小川が氾濫し、その水がうねりとなってその周辺の家を飲み込んでいったのです。
こんな小川が大きな水害を生んだんです。
治水工事がなされているにも拘らず。。
それは車一台が丸ごと覆い尽くされるほどの高さまでになったのです。
私は色んな災害を見てきたつもりですが、今回のこのような異様な現場は初めてでした。
今日、派遣された場所は85歳・1人暮らしのおばあちゃんの家での泥だしでした。
高齢者・1人暮らしで災害に合うと本当に大変です。
泥だしもできないし、まさに被害にあった状況を見ることしかできません。
家の庭には5cm以上の泥が、、、こんな作業・ボランティアでなければできません。。
これを放って置くと、粉塵となり、肺に入って高齢者の方は肺炎になってしまいます。
粉塵で肺炎となり亡くなった東北の被災者の方も多くおられます。
これはまさにほっとくと2次・3次災害を招くと私は思います。
なにせ復旧作業ができないのですから。
この2日間、室外機が浸水してしまい、冷房がつかず我慢しているとおばあちゃんは私に話してくれました。
「実は、冷房がないとあなたは死んじゃいますよ」 と医者から言われているということで、まさに熱中症になってしまう恐れがありました。
私はこのお宅を担当とされている民生委員の方とお話をし、電気屋にすぐに来ていただく様、お願いし、
電気屋に来ていただき、ひとつだけ応急で冷房を直していただきました。
京都の暑さは本当に半端な暑さではありません。
そんな中でこの水害。。。
私は、プライオリティー的に、高齢者・1人住まいの方を優先して、聞き取り調査及び、ボランティアが入る事が重要だと今回の件で思わされました。
まだまだ宇治のボランティアは必要です。
宇治の災害ボランティアセンターのHPを見ると、 他府県の方は受け入れていないとなっていますが、
他府県でもボランティアにきた人を受け入れない事はないので、来ようと思っている人は是非宇治のボランティアセンターに行ってください!
高齢者の方々のニーズが多く、実は急務です!
またボランティアをされている方にお願い!!
周りのおうちなどにも声を掛けていただき、大丈夫かどうか聞いてみてください。
私も今回、近所の方にお声を掛けたら、ボランティアを受け入れたいが方法がわからないと言われていた方も多くいました。
是非とも宇治ボランティアセンターの事を伝えて下さい!!
また重要なのは、
被災者の方の声が一番大きいという事。
【ボランティアの方にどこまでお願いできるのか?】
という事を被災者の方に良く聞かれます。
私はいつも
「とりあえず、何でもいいからボランティアセンターに要請して下さい」
と伝えます。
ボランティアのニーズは被災者の声によって変わります。
とりあえず、被災者の方は声をあげるべきです!
言わなかったら、問題にならず、、それだけ貴重な情報が失われるのです。
被災者の方が、声を上げれば、その事を踏まえてボランティアセンターも検討していくでしょうし、色々と問題・解決が出来ていく事でしょう。
新たな問題は逆に今後の災害に備えにもなるのです。
東日本大震災の際のボランティアニーズは、
①家の瓦礫撤去 ⇒ ②家の畳上げ、洗浄 ⇒ ③庭等の泥だし ⇒ ④床下の泥だし ⇒ ⑤家の周りの側溝の泥だし でした。
潜在的ニーズを本当のニーズに変えましょう!!
今回の詳しい写真はこちら ⇒ http://goo.gl/QxJi9
来週からは東北でのボランティアがあるので、再来週も宇治VCでボランティアを募集していたら、また行こうと思います。
その際は、また募集をかけます! どうぞご協力よろしくお願いします!!
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http://kyotohana.blog.shinobi.jp/Entry/603/宇治の災害ボランティアに参加してきました
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