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2024/11/25 (Mon)
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小出助教との会談 @京都大学原子炉実験所
今日は、私にとって非常に大きな出会いとなりました。
それは
京都大学原子炉実験所の小出助教
とお会いし、またお話を聞く事ができたからです。
ナザレンには社会委員会という組織があり、私はその委員を務めているのですが
委員長先生のご尽力によって小出助教にお会いする事ができました。
詳しいリポートは社会委員会からリポートが出されますのでそちらから、、、
詳しくは花園教会に来てもらうか、近くのナザレン教会に行ってもらってください。
ともあれ、この実験所にある研究用原子炉を見学し、様々な事を知る事ができました。
放射能管理区域はこのように靴の上からビニールを被せます。
けれどもここの線量より、福島の線量の方が高いのです。
研究用原子炉
これは【
チェレンコフの光】
中に見えるのは原子炉で、稼働しているから青く見えます。
放射線と水が合わさると青になるそうです。
つまりいつぞやの東海村の事故で青い光を見たというのは、まさに臨界していたと言う事でこの光でした。
普通は見れないそうです。ちなみに東電の社長もここにきて初めてこの臨界の際、放たれる光をみたそうです。
神秘的でしたが複雑な思いで見てました。。
私は先生の本を読んだり、この実験所に関する事を私なりに勉強したつもりですが、
やはり実際に見て・聞いて・肌に感じる事はこんなにも違うのかと思われました。
見学後、小出先生と会談させていただきました。
小出先生との会談との中で、
なぜ先生は反原発へと進まれたのか?
と質問したところ、
「それは理由は2つあります。そのひとつは、女川の人たちからの素朴な質問がきっかけです。
【原発はとても良いと言われるけど、そんなに良いものならなぜ? 仙台に作らないで、こんな田舎町に作るの?】
-東北に初めて原子力発電所を女川に作る計画から
と。
私は当時、原子力に憧れて東北大学の原子力の専攻に進んでいました。
しかし学生ながらにその疑問に誠実に答えようと勉強し肯定し立証しようとしたが、、、
勉強をすればするほどその疑問を肯定的に説明する事はできなかったのです。」
そして小出先生は、教授にも質問し、
討論をぶつけていった
そうです。
まさに真実を追求しようとする思いが先生の始まり。
これは
今の若者に是非とも感じてほしいこと
です。
疑問をそのまま放置しなかった先生の姿勢が今も生きていると感じました。
またこんな事もおっしゃっていました。
ドイツは「負の遺産を将来の子ども達に残さないように反原発へと舵をとった。
では一方の日本は、再稼働に向けて動いている。
私たちは自分たちで負の遺産を解決しなくちゃいけないときにきてるんです。
将来にそれを残してはいけません」
私達日本人はどれだけ将来の子ども達の事を考えているのでしょうか。
被災地での子ども達の
教育予算がどんどん削られている
。。。。そんな現状を目の当たりにしている私にとって、グサッとくるものでした。
これは私たちが解決しなくちゃいけない大きな課題です。
あなたはどうですか?
私達はこの大きな問題から逃げてはいけないと思います。
確かに難しい問題です。
祝島にいったときも原発と過疎化の問題を見てきましたし、、、
私自身は原発は国が主導する貧困ビジネスだと思っています。
ですからとても難しいし、そんな簡単に解決する事ではないとも思っています
しかし、あの3・11以降、悲鳴・悲劇は続いているんです。
私達は、あの事故を忘れようとしていないでしょうか。。。でも続いている。
これが現実です。
小出先生は、
「私はこの事実を伝えていかなくてはなりません。今は私にとって戦争状態です。
ですが、今倒れるわけにはいきません」
とおっしゃっておられました。
ちなみに教会に来ている学生たちから質問を預かっていてそれも小出助教にぶつけてみました。
誠実に答えてくださいました。
その答えは直接、学生たちに伝えたいと思います。
小出先生、お忙しい中本当にありがとうございました。
>追記
先生に
「先生は、国会や調査委員会などに参考人として実態を説明されていますが、何か変化あるんでしょうか?」
と質問しました。
すると先生は
「3・11が起きる前までは、私の言う言葉は、無視すればよかった。空想物語として、、、
しかし、福島第一原発の事故によって、私の言った事が現実に起こり、私の言っていたことが正しかったのです。(勿論、嬉しいという気持ちはない。そうならないようにずっと訴えてきたのだから)
ですから国や東電は、私を無視できなくなった。
そういう意味では変わったかもしれません。
しかし、だから
原発を辞めようという事はなく、とりあえず意見は聞こうというスタンス・形
でしょう。
私の反対意見も聞いた上で、だけども再稼働する。 これが今の日本の現実です
」
・・・・、私はこの話を小出先生から聞いたとき、
福島の子ども達の保養を国を挙げて関わってもらいたい
と思い、ある日本領事と会談した時の言葉を思い出しました。
「福島の大変な事情は今お聞きして個人的にはなんとかしてあげたいと思いますが、私達は出先機関なので、日本の外務省が動かない限り変わりません、、、いいえ、
国会の先生方にとっていいものであり、先生方が動かない限り変わりません
。
私達からは変えられません。また私達から提案もできません。提案できるシステムがない」
【無いなら作ってよ】と思いました!
国会の先生にとってのいいものってなに??
これが今の日本の子ども達への対応です。しかも苦しんでいる子ども達への。。。
是非この日本の現実を皆さん考えてください。
簡単に解決できないからこそ、考える事を辞めず、逃げず考え、一歩一歩前進しましょう!
理想なき現実に発展はない
、、、私はそう思っています。
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小出助教との会談 @京都大学原子炉実験所
2012/05/14 (Mon)
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