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京都・花園キリスト教会

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多様性の定義ってなに?-生き物から考えてみる-

現在、京都大学大学院にて色々と勉強させていただいていますが、

その中で『多様性』が話題になりました。


最近は、よく『多様性』という言葉が使われるようになりましたが、この『多様性』の定義とは何なのか?というのが今の私の疑問です。


私も礼拝のメッセージでもこの『多様性』という言葉を使う事があるのですが、色々と考えさせられます。

私たちがわかりやすくイメージできるのは『生き物の多様性』かもしれません。

私たちがイメージする『生き物の多様性』は、

【人間が介さないまだ手付かずの自然があり、そしてそこの環境に応じて進化してきた固有種がたくさんいる】

ではないでしょうか。

ですから、そんな環境に応じていない生き物が人間の手によって、どこからか連れてこられて環境を荒らす存在を外来生物と呼称して、そして

「そんな外来生物を根絶する事こそ善」

であるようなイメージが私たちの中にはあるように思います。


うちの教会水族館には、特定外来の『カミツキガメ』や『ナイルパーチ』がおり、外来種の『ソウギョ』、『ガ-』

この顔が悪者確定させている!?

なども水族展示していますがまさに彼らは環境を荒らす【悪役】になるわけです。


ただ、そんな私たちの持つイメージの「多様性」ですが、実は人間が介する多様性も私たちの身近には多く存在します。

その例が、朝顔です。朝顔はひとの介入によって多様性が保たれているいい例です。

朝顔は人間の意向によって多くの品種(100種以上)が作られ多様性が育まれています。

朝顔は日本人に愛されている花です。


そう考える時に、固有でないものは排除という考えに少し疑問も感じます。

少し前にメディアで、池の生態系が外来種に犯されているので排除するという番組が人気となりました。

よく考えると、この池も自然とできたものではなく、歴史的にみれば古くて2百年単位の新しいもの。

それを固有とみるのは、学術的にはナンセンスだと思いますし、強引にも感じますし、

その何百年かの中で外来種であってもそこで多様性が生まれているのは確かな事で、


そこに私たちの「多様性とはこうであるべき!」というイメージによって池の構造を考える事は浅はかにも感じます。

この番組でとっても問題だと思ったのは、

池の底をコンクリートで固めて水を澄んだものにしてしていましたが結果的に、番組で固有種といわれるナマズの繁殖に適さない環境になってしまった事です。



まだ私も多様性の意味を理解できていないですが、少なからず、

【無批判に多様性を受け入れる事の危険性】

【なんの研究もなしに多様性を批判する事の問題点】

を感じた次第です。

これは人間自身の多様化にも言える事なのかもしれません。

私は宗教者なので宗教的にもしっかりと考え・研究する必要があるように思いました。



これからもこの疑問を持ちながら、研究していきたいと思っています。


今回のぐだぐだした話にお付き合いいただきありがとうございました。

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